アロビックスとは

アロビックスは塩化カルプロニウムを有効成分とした頭皮に塗るタイプの脱毛症治療薬です。薬局などでは市販されておらず使用するには医師の処方が必要になります。 塩化カルプロニウムには強い血管拡張作用があり、アロビックスを塗ることにより頭皮の血流が良くなります。その結果、毛乳頭に十分な栄養素がいきわたることで 抜け毛を減らし発毛を促進する効果があります。

 

CMでおなじみカロヤンの有効成分も塩化カルプロニウム

市販の育毛剤にも塩化カルプロニウムを有効成分とするものがあります。有名なのは第一三共ヘルスケアが発売する カロヤンシリーズです。違いは塩化カルプロニウムの濃度がカロヤンでは1~2%(カロヤンアポジカ1%、カロヤンガッシュ2%)なのに対して、アロビックスはそれの2.5~5倍の5%であるためより一層の効果が期待できます。

 

アロビックスの効果

アロビックス単剤でも約56%の方に毛髪の改善効果が認められていますが、プロペシアとの併用によりさらなる相乗効果が期待できます。

皮膚の血管を拡張して血流をよくする作用があります。頭皮に塗れば、機能低下状態にある毛根が活発になり、脱毛防止、発毛促進につながります。

ただし、壮年性脱毛症においては、他の発毛剤同様、目に見えるような特効はあまり期待できません。脱毛症のほか、乾性脂漏や尋常性白斑にも適応します。

  • 次の疾患における脱毛防止、発毛促進//円形脱毛症(多発性円形脱毛症を含む)、悪性脱毛症、粃糠性脱毛症、瀰慢性脱毛症、壮年性脱毛症、症候性脱毛症など。
  • 乾性脂漏。
  • 尋常性白斑。

 

アロビックスの使用方法

1日2~3回、適量を髪の薄い部分、または被髪部全体に塗布しマッサージします。使用量の目安は1本(30ml)で2~4週間分程度です。

  • 脱毛症、乾性脂漏の場合..1日2~3回適量を患部に塗布、あるいは被髪部全体にふりかけ軽くマッサージする。
  • 尋常性白斑の場合..1日3~4回適量を患部に塗布する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

 

アロビックスの副作用

アロビックスを塗布した部分に発赤、かゆみ、刺激痛、発汗などが生じる場合があります。これらの副作用が出現した場合は使用を中止してください。

塗り薬ですので、副作用は少ないです。塗布時の軽い刺激感は心配いりません。もしも、赤みやカユミがひどくなるようでしたら早めに受診してください。

全身性の副作用はまずありませんが、広範囲に大量を用いた場合など、まったくないとはいえません。まれなケースですが、全身発汗、悪寒、吐き気などを催すことがあります。そのような場合は、使用を中止し、使用部位を水で洗い流してください。

  • 刺激痛、局所発汗、熱感
  • 過敏症(発疹、発赤、かゆみ)
  • 全身性の発汗、悪寒、吐き気、嘔吐

 

注意点

副作用が強く出る場合がありますので、入浴直後の使用はお控えください。 目に入った場合は水ですぐに洗い流してください。

診察で】
アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

【使用にあたり】

  • 症状により使用方法が違います。指示された範囲内で正しく使用してください。
  • 目に入らないように注意しましょう。もし、誤って目に入ったときは、ただちにきれいな水で洗眼してください。

 

簡単な問診で院内処方

当院では不必要な検査等は行っておらず診察は問診が中心です。また院内処方のため、お会計と同時にお薬をお渡しします。 院外薬局に行く必要はありません。