バイアグラの規格
バイアグラの規格は、有効成分であるクエン酸シルデナフィルの含有量により、3種類に分類されています。 世界各国では25mg錠、50mg錠、100mg錠の3規格が製造されており、3規格全てが正規品として販売・処方されています。 このうち日本国内では25mg錠と50mg錠の2規格が承認され販売・処方されていますが、100mg錠に関しては国内での製品化はされておらず、販売・処方が認められていません。
バイアグラ100mg錠の効果・副作用
日本国内で認可されているED治療薬の内で、最も効果があるのはレビトラ20mg錠ですが、バイアグラ100mg錠はレビトラ20mg錠以上の効果があります。 有効成分の含有量が多ければ勃起を補助する効果は当然高くなりますが、同時に副作用も強く表われます。 バイアグラ100㎎錠は最も効果の高いED治療薬ですが、同時に最も副作用の出やすいED治療薬でもあります。
人種・体格差による違い
日本では販売・処方が認可されていないバイアグラ100mg錠ですが、諸外国においては殆どの国で認められています。 日本で認可されなかった理由として、日本人の体格が欧米人に比べて小さいからと思われがちですが、 実はアジア圏のほぼすべての国においてもバイアグラ100㎎錠の販売・処方は認可されており、 バイアグラ100mgの服用に関して、人種や体格差による使い分けはありません。
日本でバイアグラ100㎎錠が認可されなかった理由としては、バイアグラが国内で初めてのED治療薬であったため、 承認に関しては他国以上により慎重に判断がなされたためと思われます。
バイアグラ100mg錠が今後認可される可能性
過去には販売・処方を認可されなかったバイアグラ100㎎錠ですが、製造元であるファイザー製薬が改めて厚生労働省に申請を行えば、認可される可能性はあります。 ただ、バイアグラの特許の有効期限は2014年5月に切れており、他の製薬会社からバイアグラのジェネリック医薬品が販売されるようになりました。 仮にバイアグラ100㎎錠の販売が認可されたとしても、他の製薬会社からも価格の安いジェネリックバイアグラの100㎎錠が販売されることになり、シェアが奪われてしまうことが予想されます。
したがって、ファイザー製薬が莫大なコストと時間をかけてバイアグラ100mg錠の申請を行う可能性は低いと思われます。
偽造品について
日本国内では製造・販売されていないバイアグラ100㎎錠を入手するには、海外製バイアグラ100㎎錠を個人輸入するするしかありません。 バイアグラなどのED治療薬をインターネットで検索すると、とても安い価格でED治療薬を個人輸入できると宣伝しているサイトが多く見受けられます。 そのようなネット上で購入できるED治療薬は、ファイザー製薬をはじめとしたED治療薬を製造・販売している4社が合同で調査した結果、その5割~6割が偽造品でした。 偽造品は見た目では正規品との判別が難しい場合も多く、特にバイアグラ100㎎錠は海外においては正規品として製造・販売されているため、より注意が必要です。 また、インターネット上で偽造品が販売されていることは知っていても、「自分がネットで購入した物は本物だ」と思っている方も多いようです。
偽造医薬品は効果が無いどころか、不純物の混入などにより想定外の健康被害を及ぼす可能性があります。 安全なED治療を受けるためにも、適切な医療機関を受診してください。