幹細胞移植を前提とした再生医療が、新たな方法によって転換期を迎えようとしています。幹細胞は再生の主役でなく、幹細胞の産生する液性成分(SGF®)が自己の幹細胞とともに臓器を修復させる、ということが様々な研究で実証されています。
その結果、従来の幹細胞移植に伴うがん化、規格化、投与法、保存性、培養法などの困難な問題が解決され、いまSGF®によって「修復医療」という新たな分野が切り開かれようとしています。
肝細胞移植と比較すると、SGF®では細胞を移植しないために腫瘍化などが起こりにくく、より安全であると考えられます。
また、SGF®は一定に規格化した品質のものを使用できる利点があります。大量生産や効率的な投与方法を選択することができるので、低コストで幅広い疾患への利用が期待されています 。投与方法は、点滴、局所投与、点鼻薬などで、非常に侵襲が少なく、副作用はほとんど確認しておりません。
![](https://solaria.tokyo/wp2021/wp-content/uploads/2021/05/パラクラインエフェクト.jpg)
Potentially, ASCs may lead to cardiac regeneration via different mechanisms. Transdifferentiation into newly formed cardiomyocytes has been the first proposed way. Cell fusion of stem cells with native cardiomyocytes represents a second possibility but the biological meaning of this event remains unclear. Finally, soluble paracrine factors released by the stem cells may induce activation, migration and differentiation of CSCs and/or enhance proliferation of resident cardiomyocytes.幹細胞によって放出される可溶性パラクリン因子は、CSCの活性化、移動、および分化を誘導し、および/または常在心筋細胞の増殖を増強する可能性があります。
効果が期待できる疾患
- 糖尿病
- 肝臓病
- 腎臓病
- アトピー
- リウマチ(関節痛)
- ED(勃起不全)
- 高血圧による血管内皮細胞障害
- 変形性膝関節症
- 脳梗塞後遺症