テオリア検査TMとは
「エクソソーム」を使った新しい検査です。 エクソソームは、細胞内の情報を運ぶ小さな袋のようなものです。その中の情報を読み取ることで、細胞の状態を知ることができます。がん細胞はごく初期からがん細胞特有の情報を有しており、その情報を測定し、早い段階で知ることが出来るのがテオリア検査TMです。
また、テオリア検査TMで検出しているエクソソームマーカーは、従来の腫瘍マーカーでは感知できなかったグレーゾーンの状態から増加するので、グレーゾーンの状態からがんのリスクを知ることができます。
※概念を図式化したものであり、がんの状態やがんの種類によって異なる場合がございます。 *1 血中循環腫瘍DNA検査:血液中のがん細胞由来DNAを検出する検査 *2 マイクロRNA検査:血液中のマイクロRNAを検出する検査 *3 被験者の身体に負担や傷害が生じること。
テオリア検査TMには、すい臓がんの罹患リスクを判定する「すい臓がん 検査」と、5種類の消化器がん(食道がん・胃がん・肝臓がん・胆のうがん・大腸がん)の罹患リスクを判定する「消化器がん検査」があります。
すい臓とは
すい臓は、体の中心部に位置し、前から見ると胃の後ろに位置しています。 長さ1s 20 cm ·厚み2cm程度で、淡黄色でふわふわと柔らかく、とうもろこしを横にしたような形をしています。
〇すい臓は重要な臓器です すい臓は、食べ物を消化する「すい液(消化液)」を産生し、十二指腸に送り出す(外分泌)ことと、血液中の糖分の量を調節するインスリン、グルカゴン、ソマトスタチン等のホルモンを分泌する(内分 泌)という2つの働きを持つ、極めて重要な臓器のひとつです。 インスリンの分泌が減ると、糖尿病の危険性が高まることが知られています。
すい臓がんが関与する重要な機能 > 食べたものを消化する > 糖をエネルギーに変える > 血糖値を調節する
消化器とは
消化器は口から肛門まで続く器官で、ロ・咽頭・胃・小腸・大腸・肛門で構成される消化管と、消化管の外側に位置しているすい臓・肝臓・胆のうから構成されます。
消化管の働き > 食物を摂取する > 摂取した食物を栄養素に分解する > 栄養素を吸収する > 消化できないものを排泄する
すい臓・肝臓・胆のうの働き > 主に栄養素の消化・吸収を助ける
すい臓がん
すい臓がんは、5年生存率(5年後も生存している割合)がもっとも低いがんです。日本では、2013年以降毎年3万人以上の方がすい臓がんで亡くなり、その数は毎年数%ずつ増えています。
〇すい臓がんは早期発見が重要です
早期では自覚症状が現れにくく、症状を自覚し始めるころには、すでにがんが進行した状態になっていることも少なくありません。
消化器がん
日本人の死因の第1位はがんであり、その中でも消化器がんは上位を占め、約半数にも及びます。一般的にがんを早期に発見することは、最適(根治性が高く、侵襲性が低い)な治療方法が選択でき、治療効果の向上に結びつきます。特に5年生存率の低い胆管がん・すい臓がんも、外科的切除可能な早期に発見することによって、予後の向上が期待できるため、がんの早期発見が重要な課題となっています。
〇予後の向上のためにも早期発見が重要です
検査結果が「低リスク」だった方へ
検査結果の解釈
〇低リスク(健常人と比べて同程度)
すい臓がんや消化器がんに罹患しているリスクが健常人と同程度であることを示していますが、まったくがん細胞が存在していないということではありません。 現在のリスクを調べるため、定期的に検査を受検し、健康管理に役立てることをお勧めいたします。
検査受検後について テオリア検査TMは保険適応外の検査です。この検査だけで診断することを目的としたものではありません。追加検査の必要性、検査の種類や頻度は医師にご相談の上、指示に従ってください。
すい臓がんの検査フロー例
定期的なテオリア検査TMの受検
・通常目安:6か月~1年に1度 ・リスク因子がある方の目安:3~6か月に1度
消化器がんの検査フロー例
定期的なテオリア検査TMの受検 ・目安:1年に1度
〇今回低リスク判定でも、テオリア検査TMは現在のがん罹患リスクを判定するため、定期的な受検をおすすめしております。
検査結果が「高リスク」だった方へ
検査結果の解釈
〇高リスク(健常人と比べて高い)
すい臓がんや消化器がんに罹患しているリスクが健常人と比べて現 在高いことを示していますが、がんに罹患しているとは限りません。
高リスクの場合、がんに罹患している可能性が健常人よりも高いため、今後の健康管理につきまして、医師とよくご相談されることをお勧めいたします。
すい臓がんの検査フロー例
・血液検査 エラスターゼ1、 DUPAN-2、血糖、 HbAlc、1.SAG、 トリプシノーゲン
.尿検査 尿中アミラーゼ、尿中トリプシノーゲン2、尿糖、尿中クレアチニン
・腹部超音波/CT/MRI ・超音波内視鏡/ERCP
異常なし 3か月に1度定期的にテオリア検査TMの受検をおすすめします。
診断
消化器がんの検査フロー例
・血液検査 CEA、SEC、AFP、 PIVKA- II
・便検査 便潜血検査
・上部消化器内視鏡検査 ・下部消化器内視鏡検査 ・超音波検査 ・CT、MRI
異常なし 6か月に1度定期的にテオリア検査TMの受検をおすすめします。
診断
〇今回がんが見つからなかった場合でも、テオリア検査TMは現在のがん罹患リスクを判定するため、定期的な受検をおすすめしております。
項目 | 関連臓器 | 項目 | 関連臓器 |
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TP | 全身 | ALT | 肝臓 |
Alb | 全身 | LD | 肝臓など |
UNまたはBUN | 肝臓・腎臓 | y-GTP | 肝臓 |
UA | 腎臓 | chE | 肝臓など |
Cr | 腎臓・筋 | アミラーゼ | 膵臓・唾液腺 |
T.chol | 肝臓など | Na・Cl | 腎臓 |
TG | 肝臓など | K | 腎臓 |
HDL | – | リパーゼ | 膵臓 |
LDL | 肝臓など | GA | 膵臓・腎臓・肝臓 |
T.Bil | 肝臓・血液 | インスリン | 膵臓 |
AST | 肝臓・心臓 | CA19-9 | 消化器 |
受検する病院によって受けられるテオリア検査メニューに違いがございます。予めご了承ください。