頭皮を清潔に保つ
頭皮に皮脂が溜まって毛穴が塞がった状態では細菌が繁殖してしまい、AGAが進行する原因になってしまいます。
正しいシャンプー選び・洗髪など、頭皮を日常的に清潔に保つことはAGA進行を予防する重要な対策のひとつです。シャンプーの選び方ですが、洗浄力の強すぎるものは、頭皮に必要な皮脂まで洗浄してしまい、頭皮の乾燥をまねきます。頭皮が乾燥すると、今度は乾燥を防ごうと皮脂が過剰に分泌されるため、逆に抜け毛の原因になってしまうことも。そのため、適度な洗浄力かつ低刺激な「アミノ酸系処方」のシャンプーを選ぶことをおすすめします。
「ラウレス硫酸Na 」や「ラウリル硫酸Na」といった強い界面活性剤成分が配合されているシャンプーは、泡立ちが良く、洗浄感も強いですが、その分脱脂力や肌への刺激が強いので、抜け毛が気になる場合は注意しましょう。
洗髪時、シャンプーやトリートメントが残らないよう、しっかりと洗い流しましょう。洗い残しは抜け毛など頭皮トラブルの原因となります。洗髪後は育毛剤やトニックなどで頭皮のケアを行い、頭皮の状態を健やかに保ちましょう。
必須となる3つの栄養素を摂取
丈夫な髪をつくるためにはバランスの取れた食事が不可欠です。頭髪を構成しているたんぱく質やミネラル、ビタミンの不足などの栄養不足は、AGAの進行を早める原因の1つといわれています。
AGA対策に良い食事を考える際、重要なのは髪を構成する栄養素と髪の成長に必要な栄養素をバランスよく摂取することです。まずは、髪自身の構成に必要なアミノ酸を含んだたんぱく質を摂取しましょう。
たんぱく質は肉類に多く含まれていますが、脂質も多く含んでいるので、青魚や大豆製品から摂取するように心がけると良いです。次に髪の成長を促進させるために必要なビタミンやミネラル、亜鉛などを積極的に摂取するようにしましょう。ビタミンやミネラルは、髪の毛や皮膚などの健康維持に必要な栄養素です。中でもビタミンBの一種である「ビオチン」は、髪の成長に必要なアミノ酸の代謝を促し、コラーゲンの生成を助ける作用があるので育毛には不可欠なビタミンです。イワシなどの魚類やナッツなどに多く含まれています。
亜鉛には、抜毛を減少させる働きがあり、さらに先述のビオチンと協働することで、毛母細胞の増殖を促し、発毛を促進する作用があると言われています。亜鉛は、レバーや牡蠣、ホウレンソウなどに多く含まれています。
食生活の改善は実践してみると意外と難しいものです。外食の多い人、脂が多いものばかり食べてしまう人、毎晩お酒を飲む人など栄養に偏りのある食生活を送っている人は、普段食べているものに1品追加することから始めましょう。また、ビオチンならビューティーエナジー、亜鉛ならジンクエナジーといった医師開発のサプリメントからの摂取も有効です。
良質な睡眠をとる
成長ホルモンの分泌は睡眠中に行われ、最も分泌される時間帯は、22時~午前2時の間と言われています。つまり、この時間帯に良質な睡眠をとることが、成長ホルモンの分泌、ひいては毛母細胞の活性化につながります。
適度な頭皮マッサージ
ただし、力の入れすぎやこすりすぎなど間違ったマッサージは、頭皮へ負担をかけてしまうため、逆効果です。適度なマッサージを心がけましょう。
ストレスをため込まない
自律神経の働きに異常がきたすと、人によっては過度な食事摂取や血圧上昇など、頭髪にとって最適な環境を維持することが難しくなってしまいます。
身体を動かしたり、歌ったり、友人と話したり、無理のない方法で適度にストレスを発散させるよう心がけましょう。
お酒やタバコがストレス発散という方は、頭皮に悪影響を与えるので、ほどほどにしましょう。
専門のクリニックに相談
抜け毛が気になり始めた初期の段階であれば、内服・外用薬の処方など安価な治療で対策することが可能です。しかし、症状が進行した状態で治療を開始すると、治療費も高額になる可能性が高いでしょう。
今すぐ治療が必要ではないという場合でも、そういった金額面も踏まえて遺伝子検査でAGAになりやすい体質か調べておくことで、将来起こりうるAGAの進行を適切に予防することができます。