Stem Cell Growth Factor「SGF‒DP」によるED治療に成功

Stem Cell Growth Factor「SGF‒DP」によるED治療に成功
~ 血行障害を改善してEDを根本的に解消する治療剤の特許を申請 ~

銀座ソラリアクリニック(所在地:東京都中央区)は、Stem Cell Growth Factor「SGF‒DP(*1)」の臨床研究において、従来の治療法では難しかった勃起不全(以下 ED)の根本的な治療に成功いたしました。
なお「SGF‒DP」は勃起不全の予防剤・治療剤として、この度、特許の申請をしております。

【特許の内容】
特許出願番号:特願2016-234657
発明の名称 :勃起不全の予防剤又は治療剤

【臨床研究のポイント】
・40歳以上の男性の3人に1人がED患者と推定されているが、その治療法は対処療法のみで、これまで根本的な治療法はなかった。

・「SGF‒DP」を投与した臨床研究において10人のうち9人に、国際勃起機能スコア「IIEF5(*2)」の改善が見られた。平均で3.8ポイントの改善につながった。

・幹細胞上清での症例報告としては、国内初の成果。この成果によって、EDの70%の原因である血管障害を改善し、EDの根本的な治療法の普及が期待できる。

1.臨床研究の概要
当クリニックでは、2016年4月から院内倫理審査委員会を発足し「SGF‒DP」によるEDに関する臨床研究を実施しています。今回の臨床研究では、40~62歳の10名に対して陰茎部に直接、「SGF‒DP」を注射投与したところ9人に改善が見られました。

なお、今回の効果判定には、EDのスクリーニングやED治療の効果判定に使われている「IIEF5」を使用しています。IIEF5では合計点数21点以下がEDと診断されますが、10人の治療前の平均スコア 16.8から治療後の平均スコア 20.7に改善し、平均で3.8ポイントの改善となりました。

「SGF‒DP」臨床研究(IIEF5)

2.臨床研究の意義
勃起不全(ED)は加齢とともに増加することが広く知られていますが、Perlmutter AP(Atlas of clinical urology vol.01 Philadelphia)の研究によれば、その原因の70%が血管障害だということが報告されています。つまり、血管組織の損傷が勃起不全を引き起こす原因となっています。

勃起不全の原因

今回、当クリニックが実施した臨床研究は、乳歯が永久歯に生え変わる際の乳歯歯髄の幹細胞を培養した際に生成される上清液「SGF‒DP」を陰茎部に注射投与することで、損傷した血管組織を細胞レベルで再生させ、機能までも回復するものです。

近年、生活習慣病の多様化や社会的なストレスの増大などにより、40歳以上の男性の3人に1人がEDだと推定されています。しかし、これまでは飲み薬などによる対処療法の症例報告しかなく、根本的な治療剤の開発が待ち望まれてきました。当クリニックの臨床研究の成果により、EDの根本治療の普及が期待されます。

なお、臨床研究の成果については、「第16回 日本再生医療学会総会(2017年3月7~9日開催)」で発表いたしました。

【関連資料】
特許出願の詳細については、下記URLをご確認ください。なお、SHED‒CM(学術名)とは、SGF‒DPのことです。
http://www.ginza-solaria.com/topics/170309.html

*1:SGF‒DP
乳歯歯髄幹細胞培養上清の成分の総称。

*2:IIEF5
IIEFとは、International Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)の略で、IIEF5は、EDのスクリーニングやED治療の効果判定に現在使用される問診票のこと。

【参考出典】
ファイザー製薬「EDのセルフチェック」
http://www.ed-info.net/check/

【プレスリリース(@Press)】
https://www.atpress.ne.jp/news/1245942017