プロペシアとは
プロペシアは米国メルク社が開発した内服型の男性型脱毛症治療薬です。すでに世界60カ国以上で承認、販売されており 男性型脱毛症の代表的なお薬です。そのプロペシアの特許が2015年に切れたことに伴い、2015年4月6日、ファイザー製薬から国内初のプロペシアのジェネリック医薬品が販売されることになりました。
脱毛をおさえるお薬です。男性型脱毛症に用います。
- 世界で唯一の飲み薬の育毛薬です。もともとは前立腺肥大症の治療薬ですが、使用者から「毛が生えた」という報告が相次ぎ、改めて育毛薬として開発されました。
- 60カ国以上での使用実績があります。安全性が高く、副作用も少ないようです。
- 男性型脱毛症にのみ有効です。円形脱毛症や女性の薄毛には適応しません。
プロペシアの効果
服用後、3ヶ月ほどで毛髪の改善効果が出る場合もありますが、効果の有無を確認するまでは最低6ヶ月は服用を継続する必要があります。 なお、今までプロペシアを服用していた方がジェネリックプロペシアに変更してもそれまでの効果は維持されますので、いつでも変更可能です。
- 【働き】
- 男性型脱毛症は、大人になってから、額の生え際や頭頂部が薄くなる男性特有の脱毛症です。おもな原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの一種が、毛髪の成長を妨げるためと考えられています。その物質の影響で、毛髪は太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。
このお薬は飲む育毛薬です。脱毛の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生をおさえることで、脱毛を防ぎます。軽度~中等度の薄毛の人を対象とした1年間の試験で、半数以上の人に改善効果がみられました。50代以上よりも、30代~40代の若い人のほうが効果が高いようです。
- 【薬理】
- 作用面から、「5α-還元酵素II型阻害薬」と呼ばれます。その作用は、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変える5α-還元酵素II型という酵素の働きを阻害し弱めることです。脱毛の主要原因ジヒドロテストステロンが減少しますので、その結果として、発毛の成長期が長くなり、細くて短い毛髪から長くて太い硬毛に変化します。
男性における男性型脱毛症の進行遅延。
皮膚科学会最高ランクのA評価
日本皮膚科学会は男性型脱毛症治療薬の有効成分をその効果により5段階に分けて評価しています。その中でジェネリックプロペシアの有効成分であるフィナステリドは最高ランクのA評価に認定されています。
アロビックスとの併用で毛髪改善効果
一般に薬剤は作用機序の違う薬を組み合わせることで効果が増大します。例えば高血圧の治療ではカルシウム拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体 阻害薬、利尿剤といった薬を組み合わせることで降圧効果を高めます。 脱毛症治療でも同じことが言え、作用機序の違うジェネリックプロペシアとアロビックスの併用はさらなる毛髪の改善効果が期待できます。
▶アロビックスについて
ジェネリックプロペシアの適応
ジェネリックプロペシアの適応は成人男性における男性型脱毛症(AGA)のみです。したがって、女性の方、未成年の方、成人男性でも円形脱毛症の方など には適応はありません。
服用方法
1日1回1錠を毎日服用します。服用時間は食前でも食後でも、朝でも夕でも寝る前でもかまいません。例えば朝食後、就寝前など毎日同じ時間に服用することをお勧めします。
男性成人は、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口服用する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
服用時の注意点
ジェネリックプロペシア服用中は献血をしないでください。ジェネリックプロペシア服用中は前立腺がん検診などで測定されるPSAが約50%低下します。検診を受ける際はジェネリックプロペシアを服用していることを 必ず医師にお伝えください。妊婦、妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性はジェネリックプロペシアを服用しないでください。
- 【診察で】
- 肝臓病など持病のある人は、医師に報告しておきましょう。
【注意する人】
- 女性には用いません。とくに妊娠中は禁止です。
- 肝臓の悪い人は慎重に用います。
- 高齢の人においては、有効性が確立していません。
【使用にあたり】
- ふつう、1日1錠(0.2mg)毎日飲みます。必要に応じて増量しますが、増量により必ずしも効果が高くなるというものではありません。
- 食事の影響を受けませんので、飲み忘れのない時間に決めて飲むとよいでしょう。
- 錠剤を割ったり砕いたりしないでください。妊娠中の女性が、粉砕・破損した錠剤に直接触れないよう注意する必要があります。
- 半年から1年くらいで効果が現れてきます。半年以上飲み続けても、まったく効果がないようでしたら、医師とよく相談してみてください。
【妊娠・授乳】
- 妊娠中またはその可能性のある女性は服用禁止です。おなかの男の赤ちゃんに悪い影響をするおそれがあるためです。
- この薬が割れたり砕けたりした場合、そのかけらを手で触ったりしないでください。
- 【検査】
- この薬の影響で、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が、半分くらいに低下します。もし、前立腺がんの検査を受けることがあれば、この薬を飲んでいることを医師に伝えてください。
【備考】
- 飲む飲まないは、その人の価値観によるところです(薄毛でもイイ男はたくさんいます)。
- 処方してもらうには、医師の診察が必要です。ただし、保険はききません。自由診療扱いとなります。
副作用
ジェネリックプロペシアの副作用には性欲減退や勃起障害(ED)があり、その頻度は先発品のプロペシアと同じで約1%と少ないですが、気になる 方は医師にご相談ください。またまれに肝機能障害などの副作用が出る場合があります。全身倦怠感など の症状が出た場合には直ちにジェネリックプロペシアを中止して医師の診察を受けてください。
副作用はほとんどありません。人によっては、性機能の低下を生じるかもしれません。肝機能障害が報告されていますが、きわめてまれなケースです。
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
【その他】
- 性機能の低下(勃起機能不全、射精障害、精液量減少、リビドー減退)
簡単な問診で院内処方
当院では不必要な検査等は行っておらず診察は問診が中心です。また院内処方のため、お会計と同時にお薬をお渡しします。 院外薬局に行く必要はありません。
国内製薬会社正規品
プロペシアのジェネリックには、特にインターネット上では模造品や偽造品が多いことが確認されております。当院で処方しているジェネリックプロペシアは厚生労働省認可の国内製薬会社正規品です。